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2011-06-27 (Mon) 22:16

ドラマ「JIN-仁-」の最終話をみての感想。←超ネタバレ

原作コミックは読み終えていたので、原作には存在しない現代の恋人である未来がどうなるのかなぁと思っていたんですが、ああ、こうなったかぁ…と、思いました。せつない。咲さんがせつなすぎる。
私としては好きなラストです。原作よりつじつまが合っていたと思うし。
でも原作のほうがハッピーエンドだ。あらゆる意味で。

以下、ドラマと原作コミックの最終話に関するネタバレあり。


歴史の修正力とかパラレルとか医学的な専門用語まで飛び交うのでなんとなくごまかされてしまいますが、なぜ? どうして?ということは考えないでいいお話なんだと思うんですよね。こういうのって。
タイムスリップものにせつなさはツキモノですが…
映画、コミック、小説、ゲーム。タイムスリップものは数多くありますし。
そういえば「時をかける少女」も修正するために記憶を消すからこそ恋心だけが残ってしまうというせつなさがあるわけで。ドラマの「仁」における咲さんも、なくしてしまった記憶と幻のような恋心をつなぎとめるために「書」をしたためたわけで。その「書」が、咲の子孫として現代にいる未来(仁の恋人ではない橘未来)から南方仁の手に渡されるという結末。東京大空襲の戦火からよく免れたよ、咲さんの書が。すごいな… だって錦糸公園の周辺といえば東京大空襲の被害を受けたところですよね。遺体が仮埋葬された場所だって聞いてますよ。なんて、まぁそのようなことは考えなくでもよいのです(咲さん口調/笑)

咲さん役の綾瀬はるかの涼やかな喋り口調が好きでした。仰臥するときれいな顔をしてるんですよね。仰臥すると…というのも何ですが。病人の役が似合うということなのでしょうか(違

原作では、わかる人ならすごくわかりやすく例えていうならば「遥か3無印における白龍ED」のようなラストでありました。といっても、わからない人のほうが多いと思うので(笑)補足すると、分裂してしまう感じ。咲さんを助けるために薬を持って幕末へ戻り、咲さんの命を救う南方仁と、現代に取り残されて野風の子孫と出会って良い仲になる南方仁に。現代に取り残されたとはいえ、その南方仁には、経験したわけでもないのに、幕末に戻って咲さんを救い祝言をあげて彼女を抱いたことまで記憶として残っていて。ふたりのその後の人生は当時の写真(南方仁と南方咲の老夫婦が並んで笑ってる写真)と資料(現代に残る大病院の創始者として名が残っている)から知ることができるのです。もうひとりの自分が幕末にいて、咲さんと幸せに暮らしていたという、不可思議な現象だったわけですが。
原作の南方仁には、重い病を抱えていた未来さんという恋人の存在はなかったので、タイムスリップした南方仁と咲さんにある障害は、自分がいつ未来に引き戻されるかわからないという漠然としたものだけでした。
ドラマの仁ほどの葛藤はなかったんですよねぇ。

ドラマの「仁」は、そういった意味では、ものすごくよかったです。
咲という存在がすごい。南方先生は自分の世界へ戻らなくてはならない人、そこにいる未来さんと出会わなければならない人だと思っているからこそ、自分の想いを隠しつづけてしまうんだから。「お慕い申しておりました」という言葉を伝えるのが、ずっと先の未来だなんて、せつないではないですか。
しかも、その書をしたためたときの咲さんは、南方仁の顔も声も姿も忘れていて、儚い想いと断片的な記憶しか残ってなかったんだから…←思い出したのが、奇跡。他の人たちは欠片も思い出さなかったんだろうか。それもまたせつない… しかも、そんな恋心のために一生をひとりで過ごしたとか、野風の子を養女にして育てるとか… そのうえ、すごい長生きしたとか… 

南方仁を演じていた大沢さんは、本番で初めてその咲さんからの書を読んだのだそうです。仁としてそれを読んで、涙を流し、咲の告白に応ずるように「私もですよ。私も…お慕い申しておりました」と呟いたのは、アドリブだったそうです。ここでやっと想いが通じ合うって何事でしょう。きれいだなぁ。

とはいえ、私が思わず泣いちゃったのはそこではなくて、咲の母親が、兄を連れ戻そうと上野へ行こうとしたときに咲に駆け寄って「咲まで行かないでくれ」と泣くところでしたけども。気丈な母親だったからこそ、じわんときました。みおわったあとに、ほわんとする、いいドラマでした。

凛とした、江戸の女、咲さんには脱帽です。
咲さんには幸せになってほしいと思ってましたけど、傍からどう見えようと咲さんは幸せそうでした。書を書き上げたときの顔も、写真に写っているときの顔も。むしろ南方先生のほうがせつなそうだったなぁ。
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最終更新日 : -0001-11-30

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