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2015-03-26 (Thu) 15:30

「イミテーション・ゲーム」←ネタバレ

イギリスの数学者、アラン・チューニングの伝記的な映画です。第二次世界大戦中イギリスにて、ドイツが使用していたエニグマ(解読不可能といわれた暗号文)を解読するための電子計算機をつくりあげた天才のお話。
現代版ホームズを演じているベネディクト・カンバーバッチ(イギリスの俳優)主演。破天荒なホームズを知っているので、彼の演技がみたくてみにいきました。平日の夜に。帰宅が深夜になってしまいましたが。
映画館でみてよかったです。自宅だと「ながら鑑賞」になってしまって内容が頭に入ってこなかったかもしれない。でも面白い映画でした。面白いというか、興味深いというか。そういうことだったんだなぁというか。
大戦中の暗号文を解析することは極秘任務だったし、解読に成功していたことすら隠してイギリス側の勝利へと導いた。ということになっていたけれど、イギリス側の犠牲もまた大きかったし、多くの民衆や兵士の生殺与奪権を諜報部の一部が握っていたというのもおそろしい話です。終戦まぎわのドレスデン(ドイツ)空爆では多くの一般市民が犠牲になったけど、この空爆の対象にドレスデンが含まれたのも、英国諜報部がドイツ軍(ナチス)の動きを事前に察知したためだとwikiに書いてある。エニグマが解読されていたなら、それはありえる…なぁ…。けど、そのときすでに戦局は終結していたから、空爆には意味がなかったという説もある。ナチスを駆逐するために大都市を空爆する様を見てハジメテ「この戦争ってこっちが正義なの…ほんとに?」という疑念を連合国側の人々に抱かせたのだとか。
あれ、じゃあ、日本は?とか思うけど。
と、映画の話に戻ります(笑)
アラン・チューニングがどういった人物なのか知らずに観た映画でした。
彼のパブリックスクール時代のエピソードは唯一の友・クリストファーとのやりとりでしめられていたし、自分のマシンにクリストファーと名づけていたし、醸し出す雰囲気もあったしで、あれ、もしかしてこの人ゲイなの?という疑惑が「ほんとにそうだった!」となるまで、とても説得力がありました。ゲイを理由に逮捕され、投獄を免れるためにホルモン療法を受けたあげく、41歳の若さで自殺してしまったとは、それが史実であるがゆえに残念でなりません。
イギリスには男色を禁じる法律があったのは有名ですけど。その反面、その当時の物語にはよく男色家が出てきてるような気がする。パブリックスクールとか。ほとんど王道ですよね。金字塔といってもいい(使い方間違えてるけど) あとで調べてみたら、どうして男色にかぎっているのかって、肉体的接触がキリスト教義的にアウトっぽいですよ(よくわからんけど) じゃあ女性同士ならいいのだろうかと首ひねりたくなりますが…。
戦時中だからこそ開発された電子計算機で、その後のPCの開発の礎になったという人が業績を公には認められないまま死んでしまったというのは、よくあることではあるけれど、せつないものだなぁと思いました。
ベネさんの演技はすごかったです。喋り方とか、コミュ障ぽいところとか、喋り方知らない感じとか、ひきつけ起こしそうな体の動かし方とか、不器用なところとか、とてもよかったです。
婚約していた彼女とそのまま結婚していれば逮捕は免れていたんじゃないかなぁと思うんですが(彼女はチューニングの性癖を理解したうえで婚姻を結ぼうとしていたんだし) でもこの映画の描かれ方だと、偽るのはいやだというのと、これ以上彼女を利用したくないというのと、両方あったような感じがしました。
彼女はのちに陸軍将校と結婚していて、それをチューニングが祝福しているシーンもあったし。
いちばん印象に残っているのは、
クリストファー(電算機の名称)を強引にシャットダウンされたときのパニックを起こしたような悲鳴です。頭はいいけど、その他のことは無頓着で人とのコミュニケーション能力が著しくダメダメなチューニングが、彼女の助言のおかげで仲間たちと関係が築けたところもよかったです。エニグマを解析していることを連合国側にもナチス側にも隠した解析特別チームは、その家族が犠牲になろうともその秘密を保持した。ある意味、国に命をささげた英雄たちだったんだろうなと思いました。
道義的な是非はともかくとして。
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最終更新日 : 2015-03-26

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