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2015-11-19 (Thu) 23:29

「ミケランジェロ・プロジェクト」

公開日が延期されて一年遅れで公開された作品です。内容は、第二次世界大戦の戦時下、ナチスドイツによる美術品や文化財の破壊や収奪を憂いたアメリカの美術品専門家たちが集まって「美術品を奪還する」部隊を結成して戦地へ向かうお話。史実に基づいた「隠された英雄たち」とテロップされているけど、実在した部隊とは編成も名前も人数もまったく異なっているもようで、歴史ものとしては☆2の評価を得ているらしい(wikiより) 
この映画を鑑賞するまえに基礎知識として、第2次世界大戦の戦時下にあることと、ナチスドイツの戦線は拡大していて、当時のフランスもイタリアもオーストリアもナチス・ドイツと連合国の戦場だったということを知っておかないと、あれ、ここ何処?状態になること請け合いです。ナチスドイツは日本と同じく資金難と資源不足に悩まされていたので、ナチスにとって美術品は貴重な収入源であり、鉱山は貴重な資源でありました。要するに、いまの「IS」と同じです(いや、同じにしちゃあかんのか) でも描かれ方が似てます。美術品や貴重な文化財を収奪し破壊しているナチスドイツ。そこへ美術品奪還のために向かう男たち。
命がけです(みなさん結構なお年な設定なのに)
時折、ユーモアが挟まっていて、全体的にゆるいです。
戦場に似つかわしくない文化肌の男たちが、美術品を救いたい一心で命をかける。その舞台は、フランスであり、イタリアであり、オーストリアです。オーストリアは当時併合されていたのでドイツでしたけども(当時の朝鮮が日本だったのと同じく)
戦線が悪化していよいよ敗戦が濃厚になったときヒトラーが発令した「破壊作戦」は、敵方に産業施設や資源を渡さないための焦土作戦で、そのなかに美術品が含まれていたのは「資源」と捉えていたからだろうか。
ナチスドイツが「悪」として描かれ(あたりまえに) ソ連が収奪者のごとく描かれる。
でも、これらの美術品は、戦地における貴重な報奨で、ご褒美なので。どの戦勝国にもありえた事で。日本もまた中国からたくさんの美術品を価値を知らない農民から安い金額で手に入れたりもしています。また日本からも美術品は流出している。価値を知らなければ、持ってけということもあったかもしれない。そういうわけで連合国がそれらの美術品を秘匿しなかったとはいいきれないし、高値で取引された美術品や美術館に陳列されている骨董品なかには、戦時下で収奪されたものが多くあるのも事実。
返還事業があったりはするけども。
多くは出処不詳でそのままになったりしているそうです。
でもこの映画では連合国というかアメリカは英雄であって、美術品を愛する文化人として描かれています。面白かったけど、鑑賞後の感想は「でも、アメリカがきれいすぎる」でした。
ナチスの隠し財産が発見されたときは大騒ぎする民衆が、美術品には見向きもしない。ってのが不服な美術品専門家たち(笑) 独裁者の隠し財産や美術品を、戦後の分前として探し求めていた人たちも少なからずいたのだろうと、映画とはべつの視点から、へんに生臭く感じたりもしました。けど、とくに盛り上がりのない映画でありました。
ある意味、アメリカらしい映画なのかも。
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最終更新日 : 2015-11-19

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